イーサリアム 来年1月のトランプ大統領就任前に4000ドル突破か

イーサリアム（ETH）の価格は、投資家の関心の高まりとより前向きな仮想通貨規制への期待に基づき、さらなる上昇の勢いを見せている。これにより、ETHは4000ドルを超える上昇を見せる可能性がある。

イーサリアムは建玉においてビットコイン（BTC）を上回っており、8億9000万ドル以上の契約が存在する。一方、ビットコインは6億7000万ドルにとどまっている。

*ETH vs BTC open interest. Source: Block Scholes x Bybit Analytics*

ブロック・ショールズとバイビットアナリティクスの11月28日の報告書によれば、ビットコインの建玉の減少は「慎重な再配置」の結果であり、大規模な清算ではないという。

この動きは、イーサリアムを1月20日までに4000ドルを超える上昇へと導く可能性があると、バイビットはコインテレグラフに語った。「バイビットのアナリストは、1月20日までにETHが4000ドルに達することを予想している」という。

*ETH/USD, 1-year chart. Source: Cointelegraph*

投資家のイーサリアム価格への楽観的な見方は、11月21日以来高まっている。この日、米証券取引委員会（SEC）のゲイリー・ゲンスラー委員長が1月20日で退任することを発表した。これはトランプ氏の大統領就任する直前のタイミングだ。

イーサリアムの上昇の勢い

過去1年間、イーサリアムはビットコインの価格動向に対して劣勢だったが、短期的には追いつき始めている。過去1か月でETH価格は34％以上上昇し、ビットコインは31％以上の上昇を見せた。

*BTCÐ, 1-month chart. Source: Cointelegraph*

さらに楽観的な価格のシグナルとして、ETHは先物利回りの面でもBTCを上回っており、「逆転したインプライド・イールドカーブ」を示している。報告書によれば、「1週間の満期を持つ先物は、スポット価格を年率で25％近く上回って取引されている」という。機関投資家が先物契約を売却してスポットを購入することで先物価格とスポット価格の「ベーシス」を捉える行為が、BTCの強いスポットETF流入の要因として浮上している。

これは、米国の現物イーサリアムETFへの機関投資家の流入が増加することを示唆しており、イーサの価格を大幅に押し上げる可能性がある。