イーサリアム(ETH)は金曜、8か月ぶりに4000ドル台へ戻し、ビットコイン(BTC)の仮想通貨市場シェア低下が進んだ。
強気派が4000ドルへ押し上げ、「再蓄積ゾーン」に突入
TradingViewのデータによれば、ビットスタンプ上でETH/USDは4012ドルを記録した。
日中で約1.7%上昇し、2025年に入り初めて重要な心理的節目を突破。過去最高値まで残り900ドルを切った。
アナリストのレクト・キャピタル氏は、イーサリアムの仮想通貨全体の時価総額に占める割合の拡大に注目している。
「イーサリアムのドミナンスはすでに長期マクロ上昇トレンドの50〜60%地点に達している」と同氏はXへの投稿で分析した。
投稿に添付されたチャートは、現在の値動きと2021年の前回強気相場時の推移を比較したものだった。
他のトレーダーも、BTCよりETHを選好する投資家が増えている点を指摘。トレーダーのキャス・アベ氏は最近の大口購入事例をまとめた。
一方、分析リソースのLookonchainは、ETHの相対的な強さを狙うクジラ(大口投資家)の取引を追跡している。
取引所の注文板データでは、3960ドル直下に「大量のロング清算」が控えていることが示され、Xアカウントのザ・キングフィッシャー氏はETHのさらなる上昇に備えていた。
「これこそがスマートマネーが狙うものだ」と投稿ので述べ、「多くのトレーダーは下落と見るが、我々は燃料補給を待つ再蓄積ゾーンと見ている」と続けた。
BTCドミナンスの「不可避」な低下
今回の値動きは、アルトコインによる優位争いの一環であり、ビットコインの市場シェア低下を加速させている。
ビットコインのシェアはこの日60.7%を割り込み、再び重要なサポート水準を試す展開となった。
Xでのさらなる分析で、レクト・キャピタル氏は、ドミナンスは依然として過去のピーク水準(約70%)まで戻る可能性があるとしながらも、最終的な下落は「不可避」と指摘した。
「その長期的なテクニカル上昇トレンドが失われれば、BTCドミナンスは長期的な下降トレンドに移行する」と同氏は予測する。
「そして長期的な下落目標は、40%台前半、場合によっては30%台後半への急落になるだろう」と述べた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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