「クリプトバレー」と呼ばれるスイスのツーク市のブロックチェーン関連企業50社の企業価値が2019年に40%減少した。ダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)でスイスの投資会社CV VCが報告した。

CV VCによると、クリプトバレーにある50企業の時価総額は2019年前半の426億ドル(約4兆6900億円)から2019年後半に253億ドル(約2兆7800億円)まで減少。背景として、イーサ(ETH)の下落を指摘した。

イーサは2019年は約5%のマイナスで終わった。

One-year Ether price chart

(出典:Coin360「イーサの価格(1年)」)

ただCV VCのディレクターであるラルフ・クブリ氏はコインテレグラフに対して資金面などでポジティブな要素があると指摘。50企業の資金は2019年前半の38億ドル(約4180億円)から2019年後半の40億ドル(約4400億円)に増加。人材も増加しており、スイスとリヒテンシュタインで仮想通貨とブロックチェーン関連で働く4400人以上のうちの733人を採用しているという。

クブリ氏は次のようにコメントした。

「資金全体が増加し、50企業に流入するリアルなマネーは増加した。これがかなり重要な指標となる」

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