『フォートナイト』の開発元であるエピック・ゲームズが、メタバースからインスピレーションを受けた過大な期待によって、収入を大幅に上回る支出をしていたことから、社員の約16%にあたる830人を解雇した。
エピックのティム・スウィーニーCEOは9月29日付けの従業員向けメッセージで、「レイオフは唯一の手段であり、今回の規模でレイオフを行うことで財務を安定化させる」と書いている。
「私は長い間、解雇なしで乗り切れると楽観的に考えていたが、振り返ってみるとそれは非現実的だった」とスウィーニー氏は述べている。
スウィーニー氏は、同社の最近の成長をフォートナイト・クリエイター・プログラムによるものだとも述べている。これはプレイヤーがゲーム内で自分のコンテンツを作成し、40%の利益を得ることを可能にするものだ。しかし、このシフトは利益率の低下をもたらしている。
「クリエイターエコシステムでの成功は素晴らしい成果だが、それは我々の経済構造に大きな変化をもたらすことを意味する」とスウィーニー氏は述べた。
解雇に加えて、スウィーニー氏は他にも250人の社員がエピックゲームズを去ると発表した。同社は最近買収した音楽ウェブサイト「バンドキャンプ」を売却し、2020年にエピックに加わった子供向け安全技術企業スーパーオーサムをスピンオフすると発表した。
解雇されるエピック・ゲームズの元社員には6か月分の給与が提供され、アメリカ、カナダ、ブラジルに住む者には6か月分の医療保険も支払われるということだ。
フォートナイトの登録ユーザー数が約4億人を誇る一方で、エピック・ゲームズはまた、『ゴッド・オブ・ウォー』や『プレイヤーアンノウンズ・バトルグラウンド(PUBG)』などのタイトルを動かすゲーム開発スイートであるアンリアルエンジンも運営している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン