EOS開発企業ブロックワン(Block.one)が開発したブロックチェーン基盤のソーシャルメディアプロジェクト「Voice」は、予定されたローンチの1日前に公開された。

VoiceはオープンソースのEOSIOプロトコルに基づいており、ブロックチェーン技術を使い、ボットやなりすましアカウントのない信頼できるソーシャルエクスペリエンスを構築することを目指している。

2019年6月に発表されたこのプロジェクトは、生体認証技術を使用してすべてのアカウントを検証し、アカウントを1人に付き1つに制限し、ユーザーデータを保護するとしている。

Voiceのメインページには、異なるアカウントによる複数の投稿が表示されており、「いいね」やコメントができるようになっている(一時的にウェブサイトが表示されなくなっていたが、現在は閲覧することができる)。

Voiceのサラ・ザラティモCEOは6月はじめ、このプラットフォームを米独立記念日(7月4日)に公開する予定であると発表していた。登録したユーザーだけがコンテンツを公開したり、オンラインで参加したりできると述べていた。

ブロックチェーン基盤のソーシャルメディア

2019年6月にVoiceの計画が発表された後、ブロックワンは2020年3月に1億5000万ドル(約160億円)を投資したと発表した

Voice以外にも多くのブロックチェーン基盤のソーシャルメディアプロジェクトがリリースされている。5月上旬には、「Society2」と呼ばれるIOTAを利用した分散型ソーシャルメディアプラットフォームが発表された。このプロジェクトは、IOTAノードを実行することにより、ユーザーが自分のソーシャルメディアサイトもしくはアプリを実行できるようにする。

また、イエール大学のコンピュータサイエンスの教授で「ミラーワールド」の提唱者あるデイビット・グランター氏と、ロブ・ローゼンタール氏が新たなブロックチェーン基盤のソーシャルメディアプラットフォームの構想を明らかにしている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン