オーストラリア拠点のブロックチェーンのスタートアップ企業Havvenは8日、イオスのネットワークを使って、年内にステーブルコインを発行する計画を明らかにした。同社はすでにイーサリアムを使いステーブルコインを発行済みで、目的はクロス・ブロックチェーンのステーブルコインの提供だ。コインデスクが同日伝えた。

 イオスのネットワーク上で米ドルにペッグした「nUSD」を発行する。6月には、イーサリアムのメインネットで、同コインをすでにローンチしている。

 このプロジェクトの目的は、ネットワークの基盤をイーサリアムからイオスに移すことではなく、両ネットワークで別々に発行し、クロス・ブロックチェーンのステーブルコインを提供することにある。

 Havvenの創業者であるケイン・ウォーリック氏は以下のように述べた。

「現段階において、仮想通貨はまだ揺籃(ようらん)期にある。そのため、どのブロックチェーンがスケールするか明らかでない」
「このため、ブロックチェーンインフラを提供するプロジェクトは、チェーン間で互換性を持たせる計画を立てることが重要だ。そうすれば、選択したチェーンの成功に、プロジェクトの成功は左右されないからだ」

 イオスは6月にメインネットをローンチしており、Havvenはこの発表を待っていた形になる。イオスブロックチェーンの開発者Block.Oneは、同エコシステムの成長を促進するため、10億ドルのファンド創設を明らかにしている。

 IBMは7月、ステラのネットワークを使い、米ドルにペッグした「Stronghold」の発行を発表している。