ブロックチェーン・ソフトウェア開発企業のブロック・ドット・ワン(Block.one)が、オープンソースのブロックチェーンプロトコルであるEOSIOの1.0版をリリースした。公式ブログで2日に伝えた。このソフトウェアは、企業とコミュニティ主体の両レベルで、アプリケーションを構築するためにデザインされたプラットフォームだ。

 同社のブログ投稿によると、EOSIOソフトウェアが「意図したように」作動する、または「エラーやバグ、コード間違いがなくなる」とは保証しておらず、デベロッパーは自身の責任でEOSIOを実行するよう呼びかけいる。

 新ソフトウェアのリリースに加えて、ブロック・ドット・ワンは、EOSIOの「エコシステム」の開発を支援するため、ブロックチェーン投資企業のSVKクリプトと提携し、5000万ドル(約55億円)のファンドを立ち上げることも発表した。

 コインテレグラフは昨日、ブロック・ドット・ワンのEOSが1年間のトークンクラウドセールを完了し、計40億ドルを集めて史上最大のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)となったことを報じた。

 最近、中国のインターネットセキュリティ最大手企業である奇虎360が、EOSブロックチェーンにセキュリティ上の脆弱性を発見したと伝えた。これらにより全てのEOSノードに対するリモート攻撃が可能になると指摘されていたが、脆弱性は、報じられたその日のうちに修正されたという。

 コインマーケットキャップに掲載されている上位100コインのうち、本記事発行時点までの24時間でEOSコインが最大の上昇を示している。時価総額で現在5番目に大きいEOSは、過去24時間で約27%値上がりし、15.35ドルで取引されている。