EOSディベロッパーのブロックワン(Block.one)は28日、ネットワークの21のブロックプロデューサー(BPs)に投票するため、その保有するトークンを使うと発表した。
EOSのエコシステムでは、EOSの保有者は、ブロックプロデューサー(BPs)への投票にトークンを使くことができる。BPsは、ビットコインのブロックチェーンにおけるマイナーに相当するものだ。
EOSの憲章(Constitution)の条項に沿って、ブロックワンは現在、独自保有するトークンを利用する計画だ。ブロックワンは、最初に割当られた10億のEOSトークンの10%を持っている。
「ブロックワンは、積極的なマイノリティーの投票メンバーとして参画する責任を認識している。…EOSのパブリックブロックチェーンネットワークの完全性とポテンシャルを最大限にするため、必要なコアな価値を共有するブロックプロデューサーに票を割り当て始めるだろう」
ブロックワンが1億のEOSトークンをもっていることから、コミュニティの一部からは、ブロックワンが誰がBPになるのかについて過度な影響力を持つことを懸念する声も出ている。
BP EOS Authorityの統計によれば、現在、10億あるトークンのうち2億7500万のトークンが既にステークされている。ブロックワンの保有分を合わせれば、この数値は3億7500万となり、ブロックワンの分でステークされた全体の4分の1にあたる。
より多くのトークンがステークされるにつれて、ブロックワンの影響力は必然的に減少することになるだろうが、ドージコインのクリエイターのジャクソン・パルマー氏は、今回にニュースについて、次のようにツイートしている。
「ブロックワンは、EOSメインネットの立ち上げにまったく関与してないと主張している。それが供給されたトークンの10%を使って、ブロックプロデューサーのリストに影響を与えようとしている。興味深い」
EOSメインネットは6月15日にローンチした。
しかし、ローンチ以来、技術的な問題やアカウントの凍結、仲裁に関する問題が発生しており、ICOで40億ドルを調達したこのプロジェクトへの期待に影を落としている。
今週、ダン・ラルマー氏は、EOS全体の憲章を再検討し、ガバナンスの構造を再調整することを提案している。