米国の電気スクーターのスタートアップであるスピンが、セキュリティ・トークン・オファリング(STO)で1億2500万ドル(約138億4000万円)を調達する見込み。STOは、投資家保護の観点からイニシャル・コイン・オファリング(ICO)よりも安全性が高く、ICOに続く新たな資金調達手段として注目される可能性がある。テッククランチなどが伝えた。
セキュリティトークンは、現実世界の価値の裏付けがあるトークン。スピンの場合、同社の売り上げに裏付けされたトークンを、適格投資家に販売する。投資家は売り上げの一部を受け取る権利がある。
スピンは以前、自転車シェアプラットフォームのみを運営していた。昨年初旬にはシアトル、8月にはサンフランシスコへ駐輪場所を選ばないドックレス型自転車シェアプログラムを拡大。現在は電気スクーターのみに注力し、サンフランシスコから事業許可が下りるのを待っている。スピンはまた、同プラットフォーム上で導入する、ブロックチェーンを基盤にした評価報酬プロトコル「Pinプロトコル」のローンチに合わせ、ICOを実施すると今年1月に発表している。