エルサルバドル政府は、デジタルウォレット「Chivo」のユーザーが価格凍結機能を利用して、裁定取引で利益を得ようとするのを防ぐように動いた。

10月19日、Chivoのツイッターアカウントは、ウォレットのユーザーが価格凍結機能を裁定取引を利用できないように、このオプションを無効にするという。この価格凍結機能は、アプリでのビットコイン価格を1分間維持することができるというものだ。

ビットコイン価格が大幅に変動する時に、トレーダーがこの価格凍結機能を利用して、ほかの仮想通貨取引プラットフォーム間で裁定取引を通じて鞘取りをしているとChivoは指摘した。価格凍結機能でトレーダーはほかの取引所との価格ギャップを利用し、ライトニングネットワークを使用して資産をすばやく移動させたと、Chivoは説明している。

「実行された”スキャルピング”は、Chivoがレートを1分間凍結できることを利用し、ビットコインの価格が乱高下したときに、その1分間を利用して他の取引所のレートと比較していた」

この高頻度の鞘取り取引は法的な違法なわけではないが、Chivoはこの価格凍結機能を行った裁定取引を行ったトレーダーのことを「詐欺」を通じて「無限の」利益を引き出していたと非難している。

将来的にChivoはこの価格機能を削除し、ビットコイントレーダーにリアルタイムの価格を提供する予定だ。

9月7日、エルサルバドル政府は、ビットコインを法定通貨とする法律を施行した

エルサルバドルの人々は、米ドルをビットコインに交換するペースを加速させているようだ。ブケレ大統領によれば、Chivoは10月14日に1日で300万ドル相当の取引があったとツイートしている