エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、7日に仮想通貨が法定通貨となる新法が施行されるのに先立ち、政府が200BTCを購入したことを明らかにした。

ブケレ大統領は7日の施行に向け「我々のブローカーは、期限が近づくにつれ、さらに多くのビットコインを購入するだろう」と述べた。

今回購入されたビットコインは、先週エルサルバドル議会で可決された1億5000万ドルのビットコイン基金の一部となる。この基金は新法の施行に向け、BTCから米ドルへの換金を促進するために使用される。現在の価格では、今回の購入は1036万ドル以上に相当する。

今年6月、エルサルバドルは世界で初めてビットコインを法定通貨として決定した。この決定は、ビットコイン・コミュニティでは賞賛された一方、世界銀行と国際通貨基金は、財政上のリスクが増大するなどとしてエルサルバドルに警告。最近では、国内でも数百人がビットコイン法に抗議するなどの動きもあった

エルサルバドル国内では200台ほどのビットコインATMがすでに設置され、ATMでビットコインを換金して現金で引きだすことができるようになった。さらには、国が発行するビットコインウォレット「Chivo」をサポートするためのインフラも整備されている。

【追記】2021年月7日 8時48分

ブケレ大統領は日本時間の7日8時33分に、さらに200BTCを買い増ししたことを公表。合計で400BTCを購入したことを明らかにした。