エルサルバドルの大統領であり、同国のビットコイン採用の中心人物であるナジブ・ブケレ氏は、ビットコインが法定通貨として認められた後、住民はすぐに仮想通貨を法定通貨に換金する機会を得られると述べた。

ブケレ大統領が23日にツイッターで発表したところによると、エルサルバドルの450万人の成人は、同国がビットコインを法定通貨として正式に認めた場合、ビットコインをHODLするか、「200台のATMで現金を引き出す」という選択肢があるという。同氏によると、住民がビットコインを保有したり、給料をすぐに清算したりするために、法定通貨の引き出しや預け入れが可能な50の支店も設置されるとのことだ。

ブケレ大統領は以前、政府が「Chivo」と呼ばれる国が発行するビットコインウォレットをサポートするためのインフラを構築すると述べた。「Chivo ATM」はいずれ「どこにでも」設置され、エルサルバドル国民は保有額に応じた手数料を支払うことなく24時間現金を引き出せるようになるが、誰もそれを使うことを強制されることはないと主張した。

ブケレ大統領はビットコインを使いたくない人がいた場合について、「Chivoのアプリをダウンロードせず、普通の生活を続けてください。誰もあなたのドルを奪おうとはしません。(中略)誰かがいつでもウエスタンユニオンに並んで、手数料を払うことができます」。

6月にマイアミで開催された「ビットコイン 2021」カンファレンスで、ビットコインを法定通貨にする法案を提出すると発表して以来、ビットコインがもたらすメリットを定期的に語っている。この法案はその後、同国の立法議会を通過し、9月7日から施行される予定だ。また、ブケレ氏は、国営の地熱発電会社に対して、自社の設備をビットコインマイナーが利用できるようにするよう呼びかけている。