仮想通貨マイニングのASIC製造大手である中国拠点のEbang Communicationは、ハッシュレートが最大44TH/s(テラハッシュ)の新しいマイニング機器を発表した。マイニング機器メーカー最大手のビットメインの最新機器の性能を僅かに凌ぐモデルだ。Bitcoin.comが25日伝えた

10nm(ナノメートル)プロセス技術で製造した半導体チップを搭載したE11マイナーシリーズは、ハッシュレートが最大44TH/sで、ビットコインなどが採用しているSHA256アルゴリズムのコインに対応。間も無く市場に投入される見込み。

E11マイナーシリーズには、30TH/sのE11 、37TH/sのE11+、44TH/sのE11++の3種ある。同社の競合であるビットメインはこれに先立ち、7nm FinFETを搭載したマイニングチップのBM1391を発表している。電力効率は42J/THであり、Ebangが発表した新モデルが 2J/THほど僅かに効率を上回る形だ。

新たに発表された両社のマイナーの他、日本のGMOのB3やBiteweiのWhatsMiner M10は33TH/sとなっている。