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スポーツベッティング大手ドラフトキングスが予測市場に参入 仮想通貨サービスの提供も視野

スポーツベッティング大手ドラフトキングスが予測市場に参入 仮想通貨サービスの提供も視野
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スポーツベッティング大手ドラフトキングスは、予測市場分野への進出を進めており、将来的には仮想通貨に連動した契約の導入も視野に入れている。

ドラフトキングスは金曜、スポーツや金融の結果に連動した契約を取引できる「ドラフトキングス・プレディクションズ」アプリを立ち上げたと発表した。開始時点で38州で利用可能となり、このうち17州ではスポーツ関連の取引が認められている。

ブルームバーグによれば、ドラフトキングスは今後、スポーツや金融にとどまらず、仮想通貨、エンターテインメント、文化イベントに関連する契約へと予測市場の提供範囲を拡大する計画だ。

ドラフトキングスの予測市場進出は、CMEグループ型の市場基準に沿ったデリバティブインフラに支えられている。同社は、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録されたデリバティブ取引所であるレールバード・エクスチェンジを買収しており、確立された規制枠組みの下でイベント連動型契約を提供できるとしている。

ドラフトキングスのサービス展開 Source: Bloomberg

米国上場のスポーツベッティング企業であるドラフトキングスの参入は、予測市場や仮想通貨連動契約に対する認知度を高め、イベント取引が主流化する中で一般層への露出を広げる可能性がある。

同社は11月上旬、2025年第3四半期の売上高が前年比4%増の11億4000万ドルだったと発表した。一方で調整後損失は1億2700万ドルとなった。2025年通期の売上高は最大61億ドルに達する見通しで、2022年の約3倍に相当する。

予測市場が主流化

ドラフトキングスの予測市場はブロックチェーンや分散型技術を基盤としていないものの、この分野全体は近年、仮想通貨ネイティブなプラットフォームの台頭によって勢いを増してきた。

代表例がポリマーケットで、仮想通貨の仕組みを活用して予測市場をオンチェーン化し、グローバル参加とほぼ即時の決済を可能にした。同プラットフォームは2024年の米大統領選では大きな注目を集め、仮想通貨利用者の間で予測市場を普及させた。

こうした流れは、CFTCの規制下で運営される米国の予測市場カルシなど、他のイベント取引プラットフォームへの関心拡大とも重なっている。

消費者向けサービスにとどまらず、仮想通貨関連の金融インフラ企業もこの分野に参入している。CFTC規制のデリバティブ清算機関であるビットノミアル・クリアリングハウスは、仮想通貨やマクロ経済指標に連動する予測市場の支援を検討していると示唆している。

仮想通貨取引所も予測市場分野に進出している。コインベースは「エブリシング・アプリ」を目指す長期構想の中で、株式取引や予測市場の統合を計画している

また、ウィンクルボス兄弟が率いる仮想通貨取引所ジェミナイは、必要な規制認可を取得した上で、米国で予測市場をすでに立ち上げている

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