仮想通貨(暗号資産)取引所OKExは10日からドージコイン(DOGE)のスポット取引と永久スワップ、積立機能の提供を開始すると発表した

OKExのジェイ・ハオCEOは、今回のドージコインの取り扱い開始について、次のように述べている。

「取引所として、ドージコインのこれらの新しい取引と積立機能をユーザーに提供できることを嬉しく思う。…DOGEは、洗練されたマーケティングと市場の可能性を備えた非常に人気のあるコインであり、取引所に追加の流動性をもたらすと考えている」

急騰したドージコイン

DOGEは動画投稿サイト「ティックトック(TikTok)」での宣伝キャンペーンなどにより取引高が一時2000%を超えるなど急騰している。また「#DogecoinTiktokChallange」というはハッシュタグでソーシャルメディアで拡散されており、DOGEを1ドルまで引き上げようと宣伝されている。

一方でこうした動きについて、ドージコインの運営側は投資家に警告。,ドージコインの公式ツイッターは、7月8日のツイートで投機的な動きにトレーダーに警告している。「人々があなたに何かを買うように指示した時には、その意図に注意をして欲しい」と呼び掛け、「ほかの人々のFOMOやマニピュレーションに乗らないで欲しい」と話している。

DOGEは足元では0.0043ドルほどと、過去24時間では7%ほどの減少となっているものの、過去一週間では2倍近い価格を維持している。

ブルームバーグは9日にドージコインの急騰を取り上げている。今回のドージコイン急騰について、仮想通貨ヘッジファンドのプロチェイン・キャピタルの最高技術責任者、ジャスティン・リッチフィールド氏は、2つの理由がありえるとブルームバーグに語っている。

1つは投資アプリのロビンフッドなどで誰もが手軽に仮想通貨投資に参入できるようになったことだ。そしてもう1つは、ドージコインの投資家がDOGEを吊り上げるためのパンプ&ダンプ(風説の流布)を行っている可能性だ。リッチフィールド氏は、19年4月には同様の方法で2桁の上昇が起こったことを指摘している。

世界最大の仮想通貨取引所バイナンス(Binance)も同様にDOGEの永久先物を開始することを発表。レバレッジは最大で50倍となっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン