5月13日、ドージコイン(DOGE)のアクティブアドレス数が1日で528%急増し、7万4640件から46万9477件へと跳ね上がった。これはネットワーク活動の活発化と投資家の関心の高まりを示す動きであり、21シェアーズによる現物ドージコイン上場投資信託(ETF)の申請が米証券取引委員会(SEC)に受理されたことを受けた反応とみられる。この進展は5月14日、21シェアーズがXで正式に確認した。
同申請は、ドージコインの価格に連動するETFを目指すものであり、ビットワイズやグレースケールによる同様の取り組みと一致しており、ミームコインの主流化を示唆する材料となった。この報道を受けて市場の楽観ムードが高まり、DOGEネットワークの取引量も活性化した。
さらに、オンチェーン分析企業グラスノードは、ドージコイン先物の建玉が過去1週間で70%増加し、9億8900万ドルから16億5000万ドルに上昇したと報告している。これはDOGE価格が高値から調整しているにもかかわらず、投機的なポジションが維持されていることを示しており、グラスノードは「今後のボラティリティを見極めるうえで注視すべき傾向」としている。
また、DOGEの現物市場でも買い圧力が強く、DOGEの現物テイカー90日累積出来高デルタ(CVD)が「テイカーバイヤー優勢」の状態にある。これは、3月初旬以降、売りよりも買いが優勢となっていることを意味する。
この傾向は、2024年第4四半期に0.48ドルまで385%の急騰を記録する直前にも見られたパターンであり、現在も同様の展開が進行中だ。また、155日以上保有する長期保有者の未実現損益(NUPL)は最近0.5を上回っており、市場心理が「楽観」の段階にあることを示している。
ネットワーク活動の活性化、投機筋の関心の高まり、現物買いの優勢という三拍子がそろい、ドージコインの市場構造は高値圏への価格上昇を支える基盤を固めつつある。
次のターゲットは0.40ドルか
仮想通貨アナリストのトレーダー・ターディグレード氏は、DOGEが現在0.24ドル付近の主要なレジスタンスに到達しており、数日間の保ち合いが予想されると指摘している。このレジスタンスを明確に突破すれば、0.40ドルまでの上昇が見込まれ、健全な上昇トレンドを示すことになるという。
一方、ドージコイン支持者のクリス・パックス氏は、1日足チャートにおける逆三尊パターンの形成を指摘し、強気のブレイクアウトによって0.42ドルまで上昇する可能性があると述べている。
「DOGEは現在0.22ドルから0.25ドルの間でもみ合っている。押し目買いのチャンスは来るだろう。一部はスイングトレードで動くかもしれないが、DOGEが本格的に動き出したとき、その波に乗っていることが重要になる。」
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