著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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出来高減少、XEM(ネム)への関心薄まる?

CoinMarketCap より作成

上図は、2021/7/1から執筆時点までのXEM/JPYの出来高(棒グラフ)と終値(折れ線グラフ)を表したものである。

7/20の当社レポート(Daily Market Report 2021/07/20「圧倒的に弱いXEM(ネム)に反発の予兆?」参照)において、7/16、17の出来高の急増(上図 青四角)を伴った価格上昇が、強気相場への転換点になる可能性について言及した。

同レポート執筆以後の7/20以降の値動きを上図で確認すると、概ね100~200億円程度の出来高を維持しながら、価格は9/6まで上昇傾向を維持していた。7/20始値13.04円から、直近高値となった9/6高値24.90円まで約1.9倍に価格が上昇しており、レポート内で言及した通り、出来高の急増後に短期的な強気相場となったようだ。

しかし、9/7のエルサルバドルでのビットコイン法定通貨化を受け、暗号資産市場全体が下落したことをきっかけに上昇相場は一旦終わりを迎えた。その後、9月下旬まで売りに押され、XEM/JPYは一時13.86円まで弱含みの状態であった。

現在価格は、9/29安値から持ち直し傾向にあるようだが、値動きは力強さを感じるものではなく、出来高も100億円を割り込む日が増加し、冴えない状況と言えるだろう。

XEM/JPYは年初来上昇率が、当社取扱銘柄唯一の年初来マイナス(10/19当社レポート「年初来からの上昇率が目立つQTUM(クアンタム)、今後の展開は?」内ランキング表 参照)であることに加えて、1/1には約200億円の出来高であったものが、10/19には約64億円と、年初来比で約7割減少している。

BTC/JPYが史上最高値を更新し、盛り上がりを見せていることと対照的に、XEM/JPYは市場参加者の関心が低下し、上昇への期待感が盛り上がりにくい相場付きとなっている印象だ。

今回はそんな年初来ワーストパフォーマンスのXEMについて、テクニカル部分と季節性アノマリーの両面から確認する。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。