著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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MONAは雲で反落、底堅い移動平均が待ち構える状況

MONA/JPY 日足チャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2021年9月~現在)である。

本稿では、5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均と転換線・基準線を短期トレンド、90日移動平均と遅行スパンを中期トレンド、200日移動平均と雲を長期トレンドとして考察する。

今月(10月)に入りMONA/JPYは、上昇中の短中移動平均(21日移動平均、90日移動平均)や一目・転換線および基準線で底を固めつつ、一目・雲を上値目途として意識される形でのレンジ推移が継続している。

現在の一目均衡表(レンジ)は、転換線が基準線を上回り、遅行スパンが実体を下回り、実勢は雲を下回って推移していることから、売方優勢の状況(※)であることが分かる。
※売方優勢について:9日レンジ中央値(転換線)が26日レンジ中央値(基準線)を上回り、ボックス上げ相場ではあるが、26日前の売方は含み益(買方は含み損)であることや、上値に雲(抵抗帯)が待ち構えている状況であり、買方の売戻や雲下での反落によって、下押し易い状況であるということ。

移動平均(トレンド)でも、200日移動平均の下方に90日および21日移動平均が位置しており、下落トレンドの状態であることが伺える。

しかし、短期(21日移動平均)と中期(90日移動平均)のゴールデンクロスが間近であることに加え、短中期の傾きが上向き始めていること、短中期と長期の間に乖離が見られる(上昇余地がある)ことから、短期的には上昇トレンドへの転換も意識される地合いである。

一目均衡表と移動平均を複合的に検討すると、短期的には上昇トレンドへの転換を視野に売方の買戻しが入る可能性があり、買方優勢へと一転する展開が想定される。

一方で、中長期的には移動平均線が未だ強い下落トレンドの並順であることや、先行きの雲が厚い(雲の突破に日柄を要し、抜けづらい)ことから、下落トレンドが加速する展開も想定しておきたい。

以上の環境認識を踏まえ、三役好転(強い上昇シグナル)に至るまでの<上昇シナリオ>、三役逆転(強い下落シグナル)に至るまでの<下落シナリオ>について検討してみる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。