著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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下降トレンド脱出か

XTZ/JPY 週足Bidチャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、XTZ/JPYの週足チャート(期間:2021/7/19~現在)である。

2021/10/4に高値を付けて以降、およそ半年間の下降トレンドが続いている。何度か上昇を試みたものの(上図白枠部分)売り優勢が続く状況となった。

しかし、3/17に開かれたFOMC(連邦公開市場委員会)の影響か、3/14週は暗号資産全体が上昇となり、レジスタンスラインを上抜ける展開となった。

3週連続で陽線となっているが、このまま上昇が続くのか、それとも再び下落となるのか。今回はテクニカル分析を用いてXTZ/JPYの今後の値動きを考察する。

<上昇シナリオ:強力なサポートラインで反発し977円へ>

上図は、XTZ/JPYの週足チャート(期間:2020/1/13~現在)にスローストキャスティクス(14,3,3)とMACD(12,26,9)を表示させ、2021/10/4週の高値と2022/1/24の安値を結んでフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。

上昇シナリオのポイントは次の4つである。

①:上昇トレンドライン(強力なサポートライン)が引けること
②:スローストキャスティクスでダイバージェンスが発生していること
③:MACDがゴールデンクロス間近であること
④:フィボナッチ・リトレースメントによる(意識されやすい)戻し水準

①:週足チャートからは2020/3/9週の安値を起点とするサポートライン(白線)を引くことができる。過去に何度も反発している(上図白丸)ことからすると、同ラインは強力なサポートラインとして機能する可能性もあり、安値を切り上げる上昇を想定することができるだろう。

②:2022/2/21週に安値を下げきれなかったこと(上図赤丸)や、スローストキャスティクスがダイバージェンス(上図中段の白矢印)となっていることから、10/4週以降の下降トレンドが弱まっているのではないかと推察できるだろう。

③:MACD(12,26,9)からは、MACD(黄線)がMACDシグナル(青線)をゴールデンクロスしそうな展開であることから、下落の調整が成される可能性を読み取れる。

④:サポートライン(白線)で反発した場合にターゲットプライスとなるのは、フィボナッチ・リトレースメント23.6%(赤線)の443円および38.2%(黄線)の545円になろうか。フィボナッチ・リトレースメントは、下落の戻し水準(心理的な節目)として意識されやすいことが根拠である。

一旦は、同水準をターゲットプライスに置き、フィボナッチ・リトレースメント50%水準(627円)を越える上昇を見せた場合は、同指標の始点に値する977円まで上昇すること(上昇トレンド再開)も視野に入ってくるだろう。

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