著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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XLM反発の兆し、最後の砦に迫るシナリオも

XLM/JPY 日足 Bidチャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、XLM/JPYの日足チャート(期間:2021年初~現在)である。
XLM/JPYは、年初から典型的な大幅上昇のチャートパターンとなる、“ベース”パターン(※)を形成していた
※株式市場で見られる典型的なハイパーグロース(急成長株)銘柄のチャートパターン

しかし、5/17に、第4ベース【70円】(上図緑実線)のサポートラインを下方ブレイク、5/18にはサポートポイント候補であった”50日単純移動平均線(黄色線、以下50MA)”もあっさり通過、“第3ベース【55円】(上図青実線)”に加え、“第2ベース【40円】(上図赤実線)”をも下回る急激なステージの後退が発生した。

この急落により、年初からスタートした上昇サイクルは終了し、下落サイクルへと転換したと言えよう。足元では更に売り圧力が強まっており、第1ベース【25円】(上図白実線)まで売り込まれている。

まず、ここまでの下落サイクルの推移を振り返る。

第4ベース→第3ベース後退期:期間は5/17~5/19。3営業日。ピークの急騰からの反動もあり、短期間における急落となった。

第3ベース→第2ベース後退期:期間は5/19~6/7。20営業日。数回にわたる第2ベース【40円】(上図赤実線)への下押しをサポートしながらも、反発を試す場面もあった。しかしレンジ形成の中で結果的にダブルトップを形成し、ゆるやかにステージ後退となった。

第2ベース→第1ベース後退期:6/7から現在。18営業日が経過。6/22に第1ベース【25円】(上図白実線)へ初めての下押しとなったが、サポートを確認し反発を試している。

以上のとおり、下落サイクルにおける下値模索を続けている一方で、足元では下落のスピードも緩やかになっており、反発の兆しも見え始めている。

現状XLM/JPYの価格は29円付近であるが、大局的にいうと、この価格は2021年1月に揉み合ったレベルであり、今回も売り買いが交錯し方向感のつかみにくい展開が想定される。ただし、揉み合い後は相場にたまったエネルギーが一気にリリースされるため、激しい値動きになる可能性には留意したい。

したがって、現在は非常に重要な局面となっており、大局的な視点からのシナリオが求められる状況と言えよう。

次に今後のシナリオを整理したい。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。