著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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出来高は価格に先行?

CoinMarketCapより作成

上図は2021/3/1~8/25までの、BAT/USDの出来高と価格(終値)の推移である。

3月以降のBAT/USDの価格と出来高を振り返ると、約1ヶ月、出来高が価格に先行する傾向があるようだ。

3/16においては出来高の伴った価格上昇のなか、出来高が急増し、その30日後にあたる4/16に価格がピークをつけて出来高、価格とも下落する展開となった。

下落局面では、先に出来高が6/14に一旦の底をつけ、横ばいに近いながらもじり上げとなる。その36日後にあたる、7/20には価格が二番底をつけ、上昇した。

現在は7月以降において、出来高の緩やかな増加に伴った価格上昇が継続している印象を受ける。

前述した出来高が価格に先行する流れが継続していると仮定するならば、仮に出来高がピークアウトしたとしても、ある程度(3月においては30日程度)のタイムラグがあり、価格は横ばいか、上昇トレンドを持続させる流れが考えられそうだ。

もっとも、5月の急落と7月の上昇は異なるファンダメンタルズ(5月の下げは中国を中心とした規制強化の流れを嫌気した売りであり、7月に関しては米金融機関の暗号資産へ参入、アマゾンのBTC決済導入の観測報道、また、約2ヶ月に渡った下落トレンドの自律反発も重なり、大幅な上昇となった)であるが、前述の市場サイクルを重視する市場参加者の買い意欲が価格の下支えとなる可能性は想定しておいてもよいかもしれない。

次に、年初来の価格帯別出来高をもとに、現在の価格を考察しよう。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。