著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

プロフィール:暗号資産交換業者。DMM Bitcoinなら、取引できる暗号資産(仮想通貨)の種類が豊富。使いやすい取引アプリを提供しています。取引手数料は無料(BitMatch注文を除く)。土日を含めた365日対応サポートでお客様が安心して暗号資産のお取引ができる環境を提供します。口座開設は最短1時間(※)で可能です。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号、第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3189号、加入協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会)(※『スマホでスピード本人確認』を利用し7:00-22:00の間に口座開設申込をした場合)

・ETF承認期待&米国利下げ期待での上昇

BTC/JPYは、11月下旬からETF承認への期待感から上昇継続し、今月に入って600万円を明確に上抜けると、勢いそのままに650万円を超える水準まで数日で急上昇した。

しかし、その後は心理的節目に到達したこともあってか上値の重い展開となっている。12/8の米雇用統計後には再度650万円の水準を目指し反発する場面もあったが、同水準を攻略しきれず再度失速した。

上方向に抜けきれなかったことや、今週に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えての手仕舞いも相まって昨日、一昨日と600万円を割り込む時間帯もあった。

12/12に発表された米消費者物価指数(CPI)は、ほぼ市場予想通りの結果となりインフレ鈍化基調が示された。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ目標数値に対してはまだ遠く、早期利下げへの期待感が高まる結果とはならず、BTCの追い風にはならなかったようだ。

次に注目するべきイベントは、12/14の日本時間早朝に控えているFOMCでの政策金利発表となる。

足元の暗号資産市場の上昇の背景の一つとして、米国の金利先安感がある。今回のFOMCでは政策金利の変更は見込まれていないが、将来の動向(特に利下げ観測を占う)ドットチャートと記者会見での議長の発言が注目される。

市場の期待する早期利下げを支持する内容となれば、リスク資産である暗号資産市場には追い風が吹くことになるだろう。その場合はBTCも再度650万円の上抜けを意識した動きになることが考えられる。

一方で、早期利下げの期待感が膨らまない、ないしはいくらか後退したとしても、BTC単体で見ればETF承認への期待感が下支えとなりそうだ。

12/11には10%近い急落局面もあったが、580万円(約4万ドル)をサポートに足元では値を戻しつつあり、BTCの底堅い需要が伺える。

続きはこちら