著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・ETF上場申請の報道に反応するBTC

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2023/10/1から11/24までのBTC/JPYの日足チャートである。

BTC(ビットコイン)は、7月の高値450万円が壁となり、上値が重い状況が続いていたが、10/23にはこの壁を破り470万円まで上昇、翌日には一気に500万円も突破し、11/16には年初来高値(571万円)をつけている。

今回は、ここ直近2カ月のBTC価格推移を振り返りつつ、今後の見通しについて考える。

ここ直近2カ月のBTCのトピックは、ETFの上場申請への反応だろう。

10/16、暗号資産メディアにて「米大手資産運用会社ブラックロックのビットコインETFがついに承認された」と報じられた。この報道は後に誤報であると訂正されたが、報道直後にはBTCの価格が短期間のうちに約400万円から一時約420万円まで上昇するなど、市場がビットコイン現物ETFに対して強い関心を示すことを表す事例となった。

上図を確認すると、10/16以降、移動平均線が同じ方向に、上から短期(5)・中期(25)・長期(50)と順に並ぶ上昇のパーフェクトオーダーが形成されていることが確認できる。

また、SEC(米証券取引委員会)は現在もビットコイン現物ETFの申請を審査中で、遅くとも来年までに決定する見通しとの報道(10/24 Reuters)もあり、その期待感からか、BTCは10/24に500万円を突破した。500万円を超えたのは、2022/5以来である。

その後、11月前半のBTCは500万円をサポートラインとし、レンジ相場が続いた。

11/9、SECが、グレースケールのビットコイン投資信託(GBTC)をビットコイン現物ETFに転換する提案について協議を開始したことが内部情報に基づき報道された(11/9 CoinPost)。

これを受け、BTCは550万円を超え、一時569万円まで価格が高騰した。

11/15にはSECがビットコイン現物ETFとイーサ先物ETF申請の判断を延期したとの報道(11/16 Bloomberg)があり、これを受けて、BTCは一時512万円まで下落したが、約510万円をサポートに反発し、翌日11/16には再び570万円まで値を戻した。

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