著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・ETHのガス代とは

ETH(イーサリアム)は投資対象としての側面以外に、ユーティリティとしての側面を持っている。

ETHのユーティリティは、DApps(分散型アプリケーション)の使用など、イーサリアムのプラットフォームを利用(ブロックチェーン上で取引)する際に発生する取引手数料として使われることであり、この取引手数料のことを、ガス代と呼んでいる。

取引で発生したガス代は、取引の承認を行うバリデーター(validator)に支払われる。バリデーターによる取引の承認こそがブロックチェーンの健全性を保っているものであり、ガス代は必要なコストになっている。

このガス代は変動するものであり、例えば、イーサリアムメインネットの利用者が増加しブロックチェーン上の取引が増加すればガス代は高騰し、逆もまた然りなのである。

2021年からのイーサリアムのガス代の推移とイーサリアム価格チャートを重ねたのが以下の画像だ。

ガス代はetherscanのデータより作成
週足チャートは当社取引ツールより作成

図を見ると、ガス代とETH/JPYの価格はリンクしていることがわかる。ともに2021年1月は上昇、2021年7月にかけて落ち着き、また2022年1月にかけて再度上昇し、その後2023年1月まで下落基調となっている。

投資の基本である、安く買って高く売ることは、言い換えれば、プレイヤーがいない時に買ってプレイヤーが集まってきたときに売ることであり、これはガス代のグラフからも合点がいく。

ETHの価格は、現状、24万円前後で推移しており、約15万円である安値付近からは上昇しているが、過去との対比からガス代はかなり低い水準にあるため、押し目の仕込み時とも考える人もいるかもしれない。

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