ビットコインが1月につけた過去最高値10万9000ドルを突破する中、米国の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)には今週だけで総額27億5000万ドルの資金が流入した。

ファーサイド・インベスターズのデータによれば、今週の流入額は前週の6億800万ドルと比べて約4.5倍に達した。

ブラックロックのETF、8日連続で資金流入を記録

5月23日(取引週の最終日)、現物ビットコインETFでは2億1170万ドルの資金流入があったが、この日のプラスを記録したのはブラックロックのビットコインETFであるIBITのみだった。同ETFは4億3080万ドルの流入を記録し、8営業日連続で資金流入を継続している。

一方、グレースケールのGBTCは8920万ドルの流出で最多となり、ARK 21シェアーズのARKBも7390万ドルの流出となった。

2日前の5月21日には、ビットコインETF全体で6億710万ドルの流入が記録された。この日はビットコインが過去最高値の10万9000ドルを突破した日でもある。翌日には、ビットコインは新たな最高値となる11万1970ドルを記録した。

記事執筆時点で、ビットコインの価格は10万8141ドルで推移している・

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Bitcoin is trading at $108,490 at the time of publication. Source: CoinMarketCap

過去24時間におけるビットコイン価格の若干の下落にともない、仮想通貨市場全体のセンチメントも低下している。恐怖強欲指数によれば、現在の市場心理は「強欲」の66となっており、前日の「極端な強欲」である78から12ポイント低下した。

現物ビットコインETFの資金流入額は、2024年11月に記録した月間最高記録64億9000万ドルを超える可能性がある。5月のこれまでの流入額は53億9000万ドルに達しており、まだ取引日は5日間残っている。

一方で、今週の最高値更新にもかかわらず、市場に過熱感は見られないとの見方も出ている。

クリプトクオントのアナリスト、クリプト・ダン氏は5月22日のメモで、「資金調達率や短期資金流入といった過熱指標は、過去のピーク時と比べて依然として低く、短期保有者による利益確定の動きも限定的」と述べている。

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