著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・6月1日からの騰落率

当社クローズレート(Bid)より作成

上図は、6/1~6/6における当社取扱い銘柄の騰落率のランキングである。

27銘柄中19銘柄が下落しており、上昇した銘柄もほとんどが小幅な上昇であった。

米SEC(証券取引委員会)による大手暗号資産取引所のバイナンス、コインベースの提訴が暗号資産には逆風となっているようだ。

今年の2月にクラーケン、4月にビットトレックスと、相次いで暗号資産取引所が提訴されており、SECのアクションがリスクイベントとして今後も懸念される。

暗号資産の代名詞であるBTC(ビットコイン)は、バイナンスの提訴時には大きく値を落とし、一時340万円付近まで下落したものの、6/7 17時時点では提訴前の水準である370万円付近まで戻した

これは昨日のレポートでも記載したとおり、悪材料が出尽くしたための買戻しによるものとみられる。

しかし、他の銘柄を見ると提訴前までの水準に戻っていないものが散見される。特に今回、SECにより証券に該当とされた、MATIC(ポリゴン)、ADA(カルダノ)、CHZ(チリーズ)は下げ幅を拡大しており、今後の各取引所・米SECの動向には注意しておきたい。

このような状況の中、6/5にETH(イーサリアム)の共同創設者のウィルケ(Wilcke)氏のウォレットとされるアドレスから、55億円相当のETHがクラーケンに送金されたことが分かった。

一般的に暗号資産取引所への大口送金は、市場の売り圧力に繋がる可能性があるとみられている。

果たして、この大口送金は市場にどのような影響を与えるのか。

次項では、大口送金の影響を考察する。

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