著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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暗号資産市場の中でETH(イーサリアム)が伸び悩んでいる。

ETHは、昨年9月の大型アップグレード「The Merge」や、ブロック承認報酬を受け取るために預けられたETHが引き出し可能になる今年3月のアップグレード「Shapella」も無事完了した。

一見すると良い材料が揃っているようにも捉えられるが、年初来で比較するとBTCの72%上昇(216万円→373万円)に対してETHは65%(15.6万円→25.8万円)であり、特段パフォーマンスが良いわけではない。

暗号資産同士の価格比較のためETH/BTCチャートを見ると、ETHは下降トレンドが継続しているようだ。

・ETH/BTCは2022/9をピークに下落

上図は、2021/1~現在までのETH/BTCの週足チャートである。

このチャートはETHとBTCの強弱を示し、ETHが強くなると上に動き、反対にBTCが強いと下に動く。

ETH/BTCは、2022/9高値と同水準の2021/11高値(上図白丸)にて、テクニカル上の弱気シグナルの一つであるダブルトップを形成した。そして、2022/9のアップグレード(The Merge)完了後から下落トレンドが続いている格好だ。

少し過去を遡ると、The Merge完了前の約5週間では0.05付近を底値にして0.08付近まで大幅上昇をしている。しかし、この上昇幅は2022/5に起きたLUNAショックによる下落分を取り戻した形であり、The MergeによりETHが大きく選好されたとは言い難いかもしれない。

また、今年3月に米大手地銀(SVB)が破綻した週のETH/BTCは大幅陰線となり、ETHがリスクオフのムードで弱くなっている。

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