著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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暗号資産取引において重要な役割を担っているステーブルコインへの懸念が広がっている。

発端は3/10に経営破綻した米銀SVB(シリコンバレー銀行)の経営破綻である。同行に預金を持つCircle社が発行しているステーブルコイン(USDC)は、3/11に急落した。現在のUSDCは発行残高が5兆円を超えステーブルコイン市場の約30%シェアを誇っている。

2022/5には当時のステーブルコインの急落の影響が暗号資産全体に及んだ過去もあり、USDCの行方が気になるところだ。

主要ステーブルコインの推移

Tradingview.comより当社作成
価格は1時間足終値

上図は、3/9以降の主要ステーブルコイン2銘柄の価格推移である。現時点でUSDTはステーブルコイン市場の約55%、USDCは約30%のシェアを占めている。

SVBの経営破綻が報道された後にUSDCは0.9ドル付近まで下落し、本来目指す1ドルの価値とは10%も乖離していた。足元ではやや持ち直し0.98ドルほどとなっているが、未だに1ドルに対し2%割り引かれている状況だ。

過去の暗号資産ショック時と比較すると、この2%安水準は決して小さな数値ではない。

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