火曜日の市場でビットコイン(BTC)は一段の下落に見舞われ、トレーダーの間では10万ドル割れへの警戒が広がっている。
10万4000ドルを割り込む
トレーディングビューのデータによると、ビットコインはビットスタンプで2%超の下落となり、10万3732ドルの安値を記録した。
アジア時間に入って売り圧力が強まり、10万ドルのサポートが崩れるとの見方が急速に広がっている。
仮想通貨投資家のテッド・ピローズ氏はXで次のように述べた。
「ビットコインはいま、完全にフリーフォール状態にある。10万ドルまで強いサポートは見当たらない。おそらく再びこの水準をテストするだろう」
ピローズ氏はさらに、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物市場における9万2000ドル付近の“ギャップ”に注目している。
「もしビットコインが10万ドルを割れば、9万2000ドルのCMEギャップ付近までの調整が起こる可能性が高い」と同氏は指摘した。
トレーダーのダーン・クリプト・トレーズ氏も、BTC/USDがここ数週間で築いてきた「主要サポート」を失ったと警告した。
「現在は10月10日の清算イベント後に形成された最初のレンジ下限に近づいている」とXに投稿した。
同氏はまた、ビットコインの大口保有者(クジラ)による大規模な売りに加え、米国株の強気ムードの後退とドル高の進行が重なっていると分析した。
「これら三つの要素はいずれも仮想通貨市場にとって逆風だ。今のところ好ましい状況ではない」と結論づけた。
一方、デリバティブトレーダーのアルディ氏は、10月10日の暴落時にバイナンスで形成されたローソク足の下ヒゲ(10万2000ドル)を再び埋めに行く動きを予想する。
$BTC 10/10 liquidation wick now getting filled.
— Ardi (@ArdiNSC) November 4, 2025
Back into the $103K range. pic.twitter.com/Gr37PuK0h5
この水準は50週間指数平滑移動平均線(EMA)とも重なっており、7か月間タッチされていなかった重要なテクニカルラインでもある。
投資家の含み損が拡大
価格下落により、最近ビットコインを購入した投資家の含み損が拡大している。
オンチェーン分析プラットフォームのグラスノードのデータによると、短期保有者(STH)の未実現損益(NUPL)指標が再び「投げ売り」ゾーンに戻りつつある。
NUPLは、保有期間が155日以内の投資家のオンチェーン取引における利益率を測定するもので、執筆時点では-0.058を記録。これは4月以来の低水準に近づいている。
グラスノードは月曜のX投稿で「歴史的に見て、このような短期保有者のストレスと投げ売りの局面は、忍耐強い投資家にとって魅力的な買い増し機会となってきた」ともコメントしている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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