著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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今回のレポートは、前回レポート( Daily Market Report 2023/2/28 「LINK(チェーンリンク)、870~950円まで調整下落か?」 )の結果を振り返りつつ、最新の市場環境を織り込み、新たにシナリオをアップデートした内容である。

・前回予想シナリオの結果と足元の相場環境

上図は、LINK/JPYの日足チャート(期間:2023/1/18~現在)に、一目均衡表(9,26,52)とMACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。

前回のレポート(2/28)では、870~950円まで下落調整する可能性についてのシナリオについて説明した。

2/28時点では、970円ほどで推移していたLINK/JPYであるが、3/3にターゲットプライスの950円に到達した後、一時880円付近まで売り込まれた。その後足元では、930円付近での価格推移となっている。

ターゲットプライスに到達した要因は、2/28時点でMACDやスローストキャスティクスなどのテクニカル面で下落を示唆していたこともあるが、大きな要因は暗号資産市場全体に影響を与えたシルバーゲート・キャピタル(※)関連のネガティブなニュースによるものと考えられる。
※暗号資産に特化した銀行

FTXショックから2ヶ月ほど経った2023/1/5、シルバーゲート・キャピタルは、顧客から預かったデジタル資産が昨年末時点で38億ドルと、昨年9月末の119億ドルから急減したと明かしていた。これは、投資家の引き出しが加速したためだと考えられている(1/6 Reuters)。

そして、3/1には、事業の存続が可能かどうかを検討し、財務管理を見直す時間を得るために年次報告書の提出を延期したと発表(3/2 Bloomberg)。その影響で同社株価は過去最安値をつけた。

また、3/3には、独自の暗号資産決済ネットワーク「シルバーゲート・エクスチェンジ・ネットワーク(SEN)」を即時停止すると発表し、コインベース・グローバルやギャラクシー・デジタル・ホールディングスなど暗号資産交換業大手は、シルバーゲートとの金融取引関係を解消したと発表した。(3/6 Reuters)。

この一連の流れを受け、3/3にはBTCの5%超の下落(前日終値比)をはじめ、暗号資産市場全体が下落となった。LINKも同様に5%超の下落(同比)であった。

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