著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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今回のレポートは、前回レポート(Daily Market Report 2022/12/21「MKR(メイカー)、70,000円で下落トレンド終焉なるか?」)の結果を振り返りつつ、最新の市場環境を織り込み、新たにシナリオをアップデートした内容である。

日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上:MKR/JPY価格
中:MACD(12,26,9)
下:スローストキャスティクス(14,3,3)

上図は、MKR/JPYの日足チャート(期間:2022/11/12~現在)に、MACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。

前回のレポートでは、心理的節目の70,000円付近でもみ合い後、トレンド発生というものを考察した。

前回執筆の12/21時点では72,000円ほどだったが、その後70,000円を下限にもみ合い、12/28に割り下落トレンドが続く格好となった。

しかし、2023年に入ってからはBTCに連れ高となったのか、前述の下落は65,000円を底に下落トレンドから脱却し、現在は90,000円付近を推移している。

相場環境

最近のファンダメンタルズは、2/2にFOMC(連邦公開市場委員会)での0.25%の利上げや2/3に市場予想を大きく上回る米国雇用統計などのニュースがあった。

2/2のFOMCでは市場予想と同じく0.25%の利上げとなったが、米国雇用統計では予想以上に雇用者数が増加した。また、失業率は53年ぶりの低水準だったため、FRB(米連邦準備理事会)の利上げ余地が拡大する可能性もあるという見方が強まった。

これを受けて米国株式は調整しNASDAQは1.59%の下落となったが、暗号資産への影響は限定的でBTCは300万円付近で膠着した状況が続いている。

このようなファンダメンタルズ要因を市場はどの程度織り込むかを見定めているようにも見え、今後の経済指標の結果によっては、がらりと景色が変わる可能性には注意したいところか。

2/14のCPI(消費者物価指数)も大幅に予想を上回るようであれば、次回のFOMC(3/22)には十分な警戒が必要になり、市場のトレンドの変化の始まりとなりえるだろう。

今後のシナリオ

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