著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

プロフィール:暗号資産交換業者。DMM Bitcoinなら、豊富な取扱い暗号資産(仮想通貨)種類でお取引が可能です。厳重なセキュリティで、お客様が安心して暗号資産のお取引ができる環境を提供します。最短当日に口座開設可能。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号、第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3189号、加入協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会)

・究極の安全資産であるゴールド(金)

ゴールドは、地球上で存在量が少なく希少性の高い貴金属(レアメタル)の代表と言える存在である。

かつてゴールドは法定通貨の裏付けとされていた。1971年のニクソン・ショックにより世界主要国の固定相場制が崩れるまで、米ドルの価値はゴールドと等価に設定されており、ゴールドは法定通貨の価値の根幹を担う存在であった。

現在もゴールドは法定通貨と密接に関わりがあり、例えば米国、英国の中央銀行の外貨準備高に占めるゴールドの割合は共に約66%と外貨準備高の半分以上を占めている。

米国の中央銀行にあたるFRBの元議長グリーンスパン氏は、同議長を引退後に民間カンファレンスにて講演した際、報酬として受け取りたい通貨を聞かれ「ゴールド」と答えたそうだ。

「有事の金」という言葉に表されるように、ゴールドは株、債券、法定通貨等といった他資産よりも普遍的価値があり、究極の安全資産と言えるだろう。

・究極の安全資産であるゴールド(金)

上表は、過去に起こった全世界に影響を与えた主要な出来事と、その当時のゴールド価格騰落推移を表したものである。計算期間は2ヶ月間で統一し、特に騰落率の大きな期間をピックアップした。

40年近く前の古いデータは含まれているものの、世界情勢の変化に対してゴールド価格は大きく変動していることが上表からは分かる。

国家規模の信用不安や戦争・紛争といった出来事は、ゴールド価格の急騰要因となる一方で、世界情勢の安定化や米国の金融政策の影響はゴールド価格を押し下げる要因となっている。

近年は第二次石油危機当時ほどの大きなゴールドの価格騰落は無いが、今日においても世界情勢がゴールド価格に及ぼす影響は小さくないだろう。

上表に記載はないが、リーマンショック時(2008年)のゴールドは月間20%以上の急騰・急落場面が混在していたが、結果として株式等より早く価格回復し、「有事の金」としての特徴を発揮していた。

続きはこちら