著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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BTC vs 暗号資産時価総額

BloombergよりDMM Bitcoin社作成

上図は、2021/1/1から現在までのBTC/USDと暗号資産時価総額の価格を比較したグラフである。

2022年の半年が経過したが、暗号資産時価総額とBTC/USDは下落に歯止めがかからない。今月のBTCは節目の30,000ドルを割り込み、ピーク時の67,000ドル台から40%以上の下落。現在、19,000~20,000ドル台までの大幅下落となっていることがわかる。

ドル建て、円建てともに年初来安値を更新することとなり、現在の価格は2021年の年初の価格水準へ後戻りする弱気相場が継続。暗号資産時価総額も、過去最高値である2.97兆ドルから0.8兆ドルと2.17兆ドルの時価総額を喪失、円換算で約290兆円の価値を失う結果となった。

米国のスタグフレーション懸念からリスクアセットの下落が顕著になっているが、暗号資産の下落が加速した要因として、無担保型(アルゴリズム)ステーブルコインのUST(テラUSD)のドルペッグが外れ(デペッグ)、裏付け資産となるLUNA(テラ)の価値が99%安まで下落して売りが売りを呼ぶ信用収縮が加速したことも大きいといえよう。

また、今月に入ると、大手暗号資産レンディングプラットフォームを運営するCelsius Networkが暗号資産市場の大幅下落を理由に暗号資産の引き出し、送金を停止することを発表。

さらには暗号資産大幅下落の影響を受け、シンガポールの大手暗号資産ヘッジファンドであるThree Arrouws Capitalは、ポジションを維持する証拠金不足が発生するマージンコールに応じることができず、債務危機の疑惑が浮上している。

典型的な弱気相場のネガティブな報道が増加傾向にあるが、全ては米国の利上げとテーパリング開始から相場のベアマーケットは避けられなかったと考えられる。

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