著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

プロフィール:暗号資産交換業者。DMM Bitcoinなら、豊富な取扱い暗号資産(仮想通貨)種類でお取引が可能です。厳重なセキュリティで、お客様が安心して暗号資産のお取引ができる環境を提供します。最短当日に口座開設可能。(暗号資産交換業 関東財務局長 第00010号、第一種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3189号、加入協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会)

XEM急反発の背景に先物取引の影が?

上図は、5/12(終値)~5/16(終値)、5/9(始値)~5/12(終値)での当社取り扱い銘柄の騰落率(/JPY)ランキングである。

足元ではアルゴリズム型ステーブルコインである、UST(TerraUSD)が1UST=1ドルの基準値から乖離するディペックが生じ、それに伴い裏付け資産となっていた、LUNA(ルナ)が5/9に50%超の暴落となった。

一連の流れが投資家の不安を大きく煽ると、影響はLUNAに留まらず暗号資産市場から資金が逃避する動きが加速し、5/12にかけて暗号資産市場全体が大幅な下落に見舞われた。

5/13にはLUNAの価値がほぼ0となり、ブロックチェーンの停止が発表されたことで一旦悪材料が出尽くしたと捉えられたのか、BTC(ビットコイン)をはじめとした多くの銘柄で反発の動きが見られた。

ここで、一旦の底となったであろう5/12から直近5/16までの上昇率を上図・図1で確認すると、XEM(ネム)が圧倒的に上昇しており、次点のENJ(エンジンコイン)の約2倍の上昇率となっていることがわかる。

暴落の初動となった5/9始値から、一旦の下げ止まりとなった5/12終値までの各銘柄の下落率を測ると、特に上昇率の高いXEM、ENJ(図1参照)では40%を超える下落率(図2参照)となっており、反発の勢いが他銘柄に比べ大きくなった可能性が挙げられるだろう。

しかし、単純に売り込まれた反動による上昇であれば、XEMだけが突出して上昇していることへの説明とはならず、他の背景が存在すると考えられそうだ。

そこで調査を行うと、XEMの先物取引での出来高と未決済ポジションの急増が確認された。

続きはこちら