著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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・これまでの値動き
BTC/JPY 日足Bidチャート
上図は、2021年12/9から現在までのBTC/JPY 日足チャートに3/28の高値を起点としたレジスタンスライン(赤線)、1/24の安値を起点としたサポートライン(緑線)を示したものである。
今年の値動きを図表に則って振り返ると、2021年12月からの下落が1/24に安値368万円で止まった後、2/24のロシアによるウクライナへの軍事作戦の展開を挟みつつ、USD/JPYとナスダックの上昇に伴う形で高値596万円をつけた。
その後、500万円台を中心とした保ち合いが続いた後5/5の下落によってサポートラインを下にブレイクした格好となる。
本稿ではこうした相場環境のもと今後のBTC/JPYの値動きを考察する。
・直近の値動きはダウントレンドを示唆
BTC/JPY 日足Bidチャート
上図は、2021年12/9から現在までのBTC/JPY 日足チャートに3/28の高値589万円を起点としたレジスタンスライン(赤線)、4/11の安値483万円を起点としたサポートライン(緑線)を示したものである。
4月以降の値動きを確認すると、図で示したようにレジスタンスライン(赤線)に上値を抑えられる形でサポートライン(緑線)に添いながら下値を模索する動きをしているように思える。
そのような前提のもと今後の値動きを考えるうえで重要と思われるラインを書き加えた図が以下である。
BTC/JPY 日足Bidチャート
①3/7の安値414万円の水平ライン
②2/24の安値378万円の水平ライン
ダウントレンドにあるという想定のもと考えたいのが下値の目処であるが、今回は過去の安値を用いて考えてみたい。
黄色線①は、3月の安値であり、これを下回るということは3月の上昇分をすべてはき出す形となる。ダウントレンドにある想定とはいえ、この水準まで下がった場合には反発することも視野に入れておきたい。
黄色線②は、ロシアによるウクライナへの軍事作戦の展開が発表された当日につけた安値である。
地政学的リスクへの反応として値動きを考えると、2月の中旬頃から侵攻の可能性が各方面から指摘されるなど徐々に織り込まれつつはあったリスクだが、それでもやはり2/21の親ロシア派武装勢力の占領地域の独立承認を表明したプーチン大統領の演説は、世界に衝撃を与えた。
そうしたサプライズを急速に織り込んだ結果つけた安値である点を考えると、この水準に到達するにはある程度の売り圧力が必要と考えられようか。