デジタルカレンシーグループ(DCG)が新規株式公開をしたら、どのような額になるのだろうか。仮想通貨(暗号資産)分析企業のメサーリがその予想を発表した

メサーリが発表したレポートの中で、リサーチャーのジャック・パーディ氏は、四半期ごとに更新されるデータやその他の公開されている情報、DCGと同等のフィンテック企業の平均株価対売上高比率を使用して予測を発表。DCGが株式公開をした場合、40億ドル(約4200億円)以上の評価額になると結論づけた。

このような高い評価額は、DCGの事業を慎重に検討した結果に基づいている。DCGはジェネシスやグレイスケール 、コインデスクなど仮想通貨関連の巨大ブランドを保有している。こうした事業とDCGの資産を合わせると、年間で2億4300万ドルを収益を上げている。

さらにDCGの投資部門は、ビットコインやイーサリアム、その他に十数種類の仮想通貨で構成されたポートフォリオを持っている。2018年10月の発表では、同社のデジタル資産のポートフォリオは2億6000万ドルの価値がある。

パーディ氏の予測の中にはDCGのIPOにどれほどの投資家が参加するかは明らかにされていない。

仮想通貨業界で最初のIPOをどこが行うかという話はこれまでにも多く出ており、仮想通貨取引所コインベースや仮想通貨レンディングなどのブロックファイなどが上げられている。

パーディ氏は「注目度の高いIPOが実現すれば、急速に成長している新興業界の露出が拡大し、投資家の熱狂を煽るような後続の狂乱が始まり、仮想通貨のネットスケープとなる可能性がある。」と指摘した。

DCGにIPOの可能性についてコメントを求めたが、返答は来ていない。同社のバリー・シルバートCEOは「DCGを仮想通貨のバークシャー・ハサウェイにしたい」と発言している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン