GMOインターネットは8日、2018年12月の仮想通貨マイニング事業の月次報告を公表した。ビットコイン(BTC)のマイニング報酬は960BTCだった。GMOとして月次で最も多くBTCを採掘した。GMOは「BTCのマイニング数としてはGMOの中市場全体のハッシュレートが減少したことから、GMOのマイニングシェアが上昇し、マイニング報酬が拡大した」と説明している。

またマイニング事業の月次での開示を終了することも明らかにした。今後は、四半期ごとの決算発表時に収益状況や事業KPIと合わせて開示していく。

GMOインターネットは昨年12月25日に仮想通貨マイニング装置の開発・製造・販売から撤退することを発表。自社マイニング事業の減損損失などで、連結ベースで355億円の特別損失を計上した。

マイニング装置の製造販売からは撤退するが、自社マイニングは継続していく方針だ。より安価な電力の調達が可能な地域へマイニングセンターを検討しており、収益性の改善を目指す。

マイニングとは、ある仮想通貨のブロックチェーン上に新しいブロックの生成(取引承認)を行い、その対価として仮想通貨を受け取る一連のプロセス。このプロセスを金の採掘になぞらえて、マイニングと呼ばれる。仮想通貨の管理・運営へは多数のノードの参加が必要であり、彼らがそれらの作業を行う動機づけとして仮想通貨の付与がある。一回のブロックの生成で報酬を得られるのは一人(1ノード)であり、その一人に選ばれる確立は完全にランダムだが、個人の使用するPCの計算速度が速いほどその確率は上がる。そのマイニング速度を表す単位をハッシュレートと呼び、1秒間に何ハッシュの計算が可能か(Hash/s)を示す。表記はHs、Hsの千倍であるKHs、さらにその千倍のMHsなどがある。 仮想通貨によって、マイニング方法は異なり、それらは、PoWやPoS、PoIなど様々である。とりわけ、PoIを用いたマイニングはハーベスト(収穫)と呼ばれる。このようにマイニングを行う個人をマイナーと呼ぶ。

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