インドを拠点とする仮想通貨デリバティブ取引所「デルタ・エクスチェンジ」は、ブロックチェーン投資企業コインファンドから新たな資金を獲得した。インドでの事業拡大につなげる狙いだ。

米ニューヨークに拠点を置くコインファンドは、インド準備銀行(RBI)による仮想通貨禁止命令が撤回されたことを受け、インドでの初のベンチャー投資を行った。

インド仮想通貨市場の大きな可能性

コインファンドのマネージングパートナーのアレックス・フェリックス氏は、コインテレグラフに次のように語った。

「インドの仮想通貨市場がもたらす機会は大きい。RBIによる仮想通貨禁止を無効とする最高裁の決定、現地での関心の高まり、さらにビットコインの勢いが組み合わせさり、市場の爆発的な成長が準備されている」

「最高裁が今年にRBIの禁止を無効とするまでは、国内のサンドボックスしかなかったが、いまやインドはイノベーションの温床となっている」と、フェリックス氏は語った。

「インド国内ではそれほど多くの活動があるわけではないが、インドは豊富な才能を持ち、ブロックチェーン分野で多大な貢献をしている国だ。今こそ、インド自体がテイクオフする時だ」

デルタエクスチェンジの共同創設者兼CEOであるパンカジュ・バラニ氏は、インドは仮想通貨のスポット市場だけでなく、デリバティブ市場でも「巨大な未開発の市場である」と述べている。

バラニ氏によると、インド市場における最大のハードルは、市場で「法定通貨から仮想通貨への橋渡しを提供する、信頼できるプレイヤーが不足」していることだという。

「これは、多くの銀行が依然として仮想通貨企業に銀行サービスを提供することに消極的であることも理由である。顧客からの需要の高まりと、JPMがコインベースやジェミナイに銀行サービスを提供するというニュースで、この状況は急速に変化しつつある」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン