デジタル資産研究を手がけるデルフィ・デジタルが、仮想通貨取引所への流入額が仮想通貨への売り圧力を示すという分析レポートを発表した。9日付のTNTが報じた。直近では流入額が比較的少ないことから、売り圧力は小さいと考えられるかもしれない。
(出典:Delphi Digital「取引所への流入額とビットコイン価格」)
デルフィによると、ビットコイン価格と取引所への関係は明白。価格が上昇した後、投資家は利益確定を目指して取引所にビットコインを送る。そして、法定通貨に交換することで売り圧力となる。
実際、6月末のビットコイン急騰を受けて7月の初めには取引所への流入額が急増。その後のビットコイン価格調整につながった。
一方、8月中旬から比較的取引所への流入額が少ない状態が続いている。さらなるビットコインの下落は考えにくい状況だ。
TNTによると、デルフィのアナリストは、「近々、大きな動きが起こりそう」とみている。「1万1000ドル~1万2000ドルのレンジを突破したら、さらなる上昇のきかっけになる」とする一方、「~9400ドルを下回れば、短期でさらなる売りのサインになる」と予想した。