複数のブロックチェーンネットワークを相互運用 サプライチェーン管理に活用=デロイトが実証実験完了

大手監査法人のデロイトは、複数のブロックチェーンネットワークを相互運用し、サプライチェーンに活用するための共同実証実験を完了したと発表した。

この実証実験は、香港証券取引所に上場しているブロックチェーン企業のケリーロジスティクス社や、香港のサプライチェーン管理を専門とする企業であるカードスマート社と共同で実施した。

発表によれば、この実証実験は2018年末に完成したプラットフォームのもとで実施された。これは、金融や貿易分野で使われている様々なブロックチェーンやクラウドネットワークを相互運用させるものだという。複数のブロックチェーンのデータを統合することによって、デジタル化された文書のやり取りを透明化し、海運業界における効率性を高めるように設計されているという。

デロイト・アジア・パシフィックのブロックチェーンラボ責任者、ポール・シン氏は、将来的にはほかの業界でもブロックチェーン技術を活用したコラボレーションを開始したいと語る。

異なるブロックチェーン間の相互運用性は、分散型台帳技術(DLT)の世界的な普及に向けて重要な課題の1つだ。最近、大手金融機関のHSBCの幹部は、インタビューの中で、ブロックチェーンが金融分野とサプライチェーン分野とで2つのイニシアティブが存在すると指摘し、将来的に技術を成功させるためには相互運用可能である必要があると語っている。

ブロックチェーンの相互運用性に取り組んでいるスタートアップのポルカドットは1月末、6000万ドル(約66億円)の資金調達に向け、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を実施する計画だとも報じられている