複数の分散型取引所を横断し、独自の自動マーケットメーカー(AMM)を提供するプラットフォームである1inch.exchange(ワンインチ)プロトコルが、1INCHトークンのエアドロップを実施した。
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エアドロップとは、特定の仮想通貨を持っているユーザーに、別の仮想通貨を配布することを指す。
今回のエアドロップの究極の目的はユニスワップから取引の多いユーザーを奪うことだ。いわゆる「ヴァンパイアアタック(吸血鬼攻撃)」だ。
今回実施されたエアドロップでは、ワンインチの分散型取引所Mooniswapのユーザー以外に、ユニスワップのユーザーに1INCHトークンを付与。ワンインチの広報担当者によると、今回設定された基準に達するアクティブなユニスワップのアドレスは25000口座で、平均して1350ドル相当の1INCHトークンが付与されているという。また、エアドロップされた仮想通貨を獲得するにはウォレットをワンインチに接続し、インターフェイスに慣れる必要がある。
1INCHの広報担当者は今回のエアドロップは取引量の多いユニスワップのトレーダーに1INCHを試してもらうためのものだとしている。
取引高ベースで分散型金融の旗手としてトップを走ってきたユニスワップの弱体化を狙うプロジェクトは後を絶たない。現在も人気の分散型取引所であるスシスワップももとはといえばユニスワップから分岐してできた取引所だ。