分散型取引所(DEX)の1インチドットエクスチェンジ(1inch.exchange)は25日、ガバナンストークンである「1INCHトークン」を発表した。自動マーケットメーカー(AMM)とDEXでのサービスに利用される。

1INCHトークンはイーサリアムブロックチェーンで動作するユーティリティトークン。1INCHを利用したことのあるウォレットに配布される。2020年9月には同じく分散型取引所であるユニスワップが独自トークンであるUNIをエアドロップ(無料配布)していたが、同じ方法だ。

またユニスワップ同様に、1INCHも流動性マイニング12月28日に開始するとしている。流動性マイニングとは、プラットフォーム利用者がプロトコルに参加する報酬として利息の他に、ガバナンストークンを受け取る活動のこと。1INCHでは特定の仮想通貨を預け、流動性を提供したユーザーに対し、インセンティブとして手数料の一部が配布されることになる。

発表によると、流動性マイニングの対象となるのはイーサ、DAI、wBTC、USDC、USDT、YFIと1INCHのペア。

1回目の配布では約5万のウォレットを対象に1INCH供給量の6%が配られる。現在の1INCHの供給量は15億。今後4年間でトークン供給量の30%が割り当てられる。

また、1INCHの自動マーケットメイカーであるMooniswapが「スプレッド・サープラス(Spread Surplus)」に名称が変更された。Mooniswapユーザーも手数料や紹介報酬、ガバナンスへの投票権を得る。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン