ブロックチェーン基盤の仮想空間を開発しているディセントラランドは1日、ユーザーがネイティブトークンであるMANAをイーサリアムブロックチェーンからポリゴン(Polygon)のMaticネットワークに送金したり、戻したりできるようになったと発表した

ユーザーがメインチェーンであるイーサリアムからセカンダリーチェーンに移動させることで、決済が迅速に行えるだけでなく、すべての取引を無料で行うことができるようになる。

記事執筆時点で、MANAは時価総額で80位のトークンであり、コインゲッコーによると、年間で3750%上昇して1.01ドルとなるなど、仮想空間への期待から価格が大きく上昇している。MANAの取引が行いやすくなれば、さらなる利便性につながりそうだ。

ポリゴンでは通常、数分の1セントの取引手数料を徴収しているが、ディセントラランドではBiconomy.ioのAPIを利用することで取引手数料を無料となる。ユーザーはポリゴン上でアバターのウェアラブルを購入したり、売却したりする際に手数料を節約できる。

さらにユーザーは法定通貨の入金サービスを手がけるトランザック(Transak)と提携することで、クレジットカードを使ってMANAの購入も可能となった。

現在はMANAの取引しかポリゴンでサポートされていないが、ディセントラランドのマーケットプレイスと、コンテンツ作成機能である「Builder」についても5月頃にポリゴン上でサポートされる予定だという。

ポリゴン(Polygon)の採用続々

イーサリアムでのガス料金が高騰するなかで、サイドチェーンであるポリゴンの人気が急速に高まっている。

2020年6月にメインネットをローンチしたポリゴンはイーサリアムのレイヤー2(セカンドレイヤー)ソリューションで、イーサリアムのガス代高騰の解決策として採用するサービスやプロトコルが増えている。サイドチェーン技術のPlasma技術とPoS(プルーフ・オブ・ステイク)のバリデータを使用している。

Plasmaを使ってトランザクションをオフチェーンで処理することで、セキュリティを担保しながら、手数料を抑えている。

3月31日にもAaveとZapperがポリゴンの実装を発表した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン