ソラナ(SOL)が200ドルを下回る水準は「割安」かもしれない。オンチェーン分析プラットフォームのハイブロックのデータによると、個人投資家のポジションに強気傾向が見られるという。
ハイブロックの分析によれば、ソラナは現在、主要仮想通貨の中で「純リテールロング比率(TRA)」が最も高いという。
「現在、リテールアカウントの約76%がソラナのロングポジションを保有している。この水準は過去のデータではプラスのリターンと一致している」
ハイブロックのバックテスト結果によると、TRAが75%を超えた場合、ソラナの7日平均リターンと中央値は約+2.25%から+5%超に上昇し、平均下落幅は減少する傾向があった。またリスクリワード比率(RR)はほぼ2倍に上昇し、上昇局面での追随力と下落ボラティリティの低下が見られるという。
仮想通貨アナリストのダークフォスト氏も同様に強気な見方を示し、現在のアルトコイン市場の下落は「長期的な蓄積期」である可能性を指摘した。
同氏によれば、バイナンス上場のアルトコインのうち、200日移動平均線を上回っているのはわずか10%であり、市場には恐怖と無関心が蔓延しているという。過去にも同様の状況から大幅反発が始まった例があると述べた。
「誰もアルトコインを欲しがらなくなった時こそ、仕込みの好機である」とダークフォスト氏は強調し、過去のサイクルでも同様の局面から短期的な急騰が起きたと指摘した。
現在、企業トレジャリーも200ドル未満のソラナ価格を好機と見て買い増しを進めている。
ナスダック上場のソルメイト(SLMT)は、ソラナ財団から5000万ドル分のSOLを15%ディスカウントで購入。さらにARKインベストがSLMT株式の11.5%の保有を新たに開示した。ソルメイトは以前、デジタル資産トレジャリー構築のために3億ドルを調達していた。
一方、SOLストラテジーズ(STKE)も追加で8万8433SOLを購入。このうち7万9000SOLは財団からロック付きで取得し、平均取得価格は1枚あたり193.93ドル。これにより同社の保有量は52万3433SOLに達した。
これらの動きは、機関投資家による計画的な買い集めを示唆している。
200ドル突破のカギは?
ソラナの長期的見通しは依然として堅調とされるが、直近の190ドル割れと日足終値の安値更新は2月以来初めての構造的な弱気シグナルとなった。
200日指数平滑移動平均線(EMA)を取り戻したものの、現在は50日と100日EMAの間で推移している。この価格帯は短期の勢いが鈍化し、中期サポートが維持される「方向感の欠如」を示す典型的なパターンであり、大きなトレンド転換の前触れになることが多い。
トレーダーは200ドル以下での買いを継続するとみられるが、急速な反発は限定的となる可能性がある。ただし、SOLは10月10日のフラッシュクラッシュ時に形成された190〜170ドルの長期需要ゾーンを再テストしており、過去の買い注文を吸収しているとみられる。
もし強気モメンタムが鈍いままであれば、ソラナは200ドルから160ドルまで保ち合いを形成する可能性がある。
市場アナリストのペリン・アイ氏によると、ソラナのクジラ注文アクティビティが再び上昇しており、過去にはこれが40〜70%の上昇に先行する動きだったという。
同氏は、木曜日に予定されているソラナ上場投資信託(ETF)の審査結果が、現物需要を押し上げる可能性があると述べた。
また、高いステーキング比率や複数の上場インデックスへの採用見通しも重なれば、ETF承認は供給をさらに引き締め、ソラナの価格を200ドル超の強気軌道に戻す可能性がある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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