仮想通貨のダッシュ(DASH)は2020年に目覚ましい成長を遂げ、1日の平均取引量やユーザー、実店舗での支払が大幅に増加した。

2月4日にダッシュコアグループは2020年第4四半期に関するライブストリームを行った。平均取引量は19年比282%増となり、980万ドルから3740万ドルに増加したと報告した。

支払総額は80%増の9億1600万ドルに達した。商業での支払額は37.3%増加し、1日あたり2万2000トランザクションを超えた。これはビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)よりも高いという。

ダッシュは現在、数千の店舗で支払方法として受け入れられている。ダッシュコアグループは「1月にダッシュは米国でデジタル決済として受け入れられている実店舗の数でビットコインを上回った」と主張している。

ダッシュは米国のロイヤリティプログラムであるCrayPayと提携し、CVSやGap、American Eagleといった店舗でダッシュでの支払が可能となった。これにより、1月での採用拡大につながったという。

一方、ダッシュの持つプライバシー機能を巡って、1月にも取引所での上場廃止に直面している。1月には米取引所のビットトレックスが、モネロやジーキャッシュとともに、ダッシュの上場を廃止している。

この決定に対して、ダッシュは「プライバシー機能はビットコインよりも優れているわけではない」と主張し、匿名通貨であるという指摘に反論している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン