ユタ州議会は、ユタ分散型自律組織法（Utah Decentralized Autonomous Organizations Act：ユタDAO法）であるHB357を可決した。

この新法は、DAOに法的承認と有限責任を与えるもの。この法律は、デジタル・イノベーション・タスクフォースとユタ・ブロックチェーン議員連盟の共同作業から生まれた。

ユタDAO法は、上院と下院の委員会を通過した後、2023年3月1日に承認された。DAOの所有権を定義し、細則によってDAOに準拠した匿名性を保護する。品質保証のためのDAOプロトコルも導入され、税制上の取り扱いの明確なニュアンスやDAOの機能性の更新が行われる。

デジタル・イノベーション・タスクフォースに協力したブロックチェーンおよびデジタル資産税アドバイザーのジョニ・ピロビッチ氏は、次のようにツイートした。

"この法律は@coalaglobalDAOモデル法に基づいており、2024年1月から適用される。DAOイノベーションにとって大きな一歩だ"

DAO法は、DAOが国境を越えた存在であることを認識し、イノベーションに最大限の柔軟性を持たせるように働く。報告プロセスを要求することで法律が保護しようとする保護と同等の技術的保証を提供できる。

懸念のひとつは、DAOの匿名性と説明責任のなさで、これは、DAOが匿名性を維持しながらも、設立者を明かすことを要求する妥協案で対処された。

さらに、当初使用されていた税法上の文言は、ユタ・ブロックチェーン立法府によって、連邦税や州税の実態と互換性がないことが判明したため、ユタ州税務長官事務所によって互換性のある税法文言が提案された。

法案の施行日を2024年に設定したのは、ユタ州法人課が新規申請を処理するための時間の不足が懸念されたためだ。この懸念に対処するため、法案に向けた実務的な実装を調整・編集する時間を確保した。