米プロバスケットボール(NBA)の元スターであるコービー・ブライアント氏の悲劇をサイバー犯罪者たちが悪用している。マイクロソフトのセキュリティ・インテリジェンスユニットが先月31日にツイートした。

マイクロソフトによると、故ブライアント氏の壁紙に仮想通貨のマイニングマルウェアが悪意を持って隠されている。

「我々はコインをマイニングするスクリプトを含んだ悪意のあるHTMLのファイルをコービー・ブライアント氏の壁紙から発見した」

これはクリプトジャッキングと呼ばれる手法で、他人のコンピューターをジャックしてマイニングさせることを指す。

先月には、歌手のテイラー・スウィフトのイメージがマルウェアを広めるために使われた。また、アカデミー賞候補の女優スカーレット・ヨハンソンの写真もモネロのマイニングマルウェアを隠すために悪用された。

仮想通貨業界からも追悼の動き

先月26日、ブライアント氏と13歳の娘・ジアナさんは、他の7人とともにヘリコプターの墜落事故で命を落とした。伝説のバスケットボールプレイヤーとその愛娘の突然の死に対して世界中から悲しみの声が寄せられている。

ブライアント氏の死に対しては、仮想通貨業界からも追悼の動きが出ている。

既報の通り、先月末にトロン財団は、近日開催する「niTROn サミット」とブライアント氏に捧げる意向を示した。サミットでは黙祷の時間が設けられる予定だ。ブライタント氏と親交があったトロン財団創業者のジャスティン・サン氏は、今回の事件を受けて以下のようにコメントした。

「コービーとの出会いは人生における最大の名誉であり、ブロックチェーンの未来についてステージで議論したことを忘れない。2020年のniTROnサミットで黙祷の時間を設ける。ご冥福をお祈りします(R.I.P)」

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン