著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト

東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

Review

一晩で切り返す

昨日のBTC相場は反発。58,000ドル(約660万円)手前でダブルトップを付け反落するも54,000ドル(約610万円)を割れてから反発、ネックラインとなる56,000ドル台半ば(約640万円)近辺で一時上値を抑えられたが、再び58,000ドルを窺う展開となっている。BTCは、58,000ドル手前で上値を抑えられると、暗号資産の成長によるリスクを指摘したIMFのレポート、またクラリダFRB副議長を始めボスティックアトランタ連銀総裁ら相次ぐ11月のテーパリング開始を支持する発言を嫌気し続落した米株を材料に、54,000ドル割れまで下落した。すぐさま56,000ドル台まで反発したが、調査会社CFRAが先物ベースのBTC ETFは有力だが、2022年まで承認が遅れる可能性が高いとしたことをCNBCが報じると、ダブルトップのネックライン付近となる56,000ドル半ばで上値を抑えられた。その後、Binanceが中国本土のユーザーへのサービス提供を年末まで停止すると発表すると下落したが、朝方の安値手前の54,000ドル台でサポートされた。注目の米CPIは予想通りだったが、その後米債金利が下落、米株が切り返すと、57,000ドル(約645万円)台まで反発した。
 

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。