著者 中村健太郎 (なかむらけんたろう)FXcoin 所属

大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外(シンガポール)では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。

Review

日中はETHが支え

昨日のBTC相場は、日中上値重く推移し、夜間に下落する展開。Galaxy Digitalが米国の暗号資産カストディ業者BitGoの買収を決定したことや、CNBCが「米銀行のBTC取引サービスを年内にも実現か」と報じたこともあってか、未明に58,000ドル(約632万円)まで上昇した。その後57,000ドル(620万円)付近まで下落するも、朝方にUniswapの新たなバージョンとなる「v3」がイーサリアムメインネットで実装が完了したことを受け、ETHが3,550ドル(約38万円)付近まで上昇し、史上最高値を更新、BTC相場の支えにもなった。海外時間に入ってからは、米失業保険申請件数が50万件未満と改善し景気回復が確認されたこともあってか、BTCは58,000ドル付近まで回復するも、再びこの水準で上値を抑えられた。夜間には、イングランド銀行(BOE)ベイリー総裁がBTCについてネガティブな発言をしたことや、米SECのゲンスラー長官が同国の暗号資産取引所への規制強化について言及したこともあり、今朝方のBTCは一時55,500ドル(約605万円)付近まで下落している。

Outlook

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。