著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
ようやく動き始める
昨日のBTC相場は堅調な展開。98万円台での狭いレンジを上抜け、約1週間ぶりに100万円台に値を戻し、6月から続く三角持ち合いを上にブレークした形となっている。98万円台の狭いレンジの取引を続けていたBTC相場だったが、PaypalのPaxosとの提携、スタンダードチャータードのカストディ参入報道、マスターカードの暗号資産カード参画呼びかけなど大手企業の参入が伝わる中、徐々に下値を切り上げていた。午後に入り金価格が再び9年ぶりの高値を更新すると軽いショートカバーを巻き込みながら100万円台を回復した。更にEU当局者が前日好成績を残したコロナワクチンの年内承認の可能性に言及、欧米株高もあり101万円台まで値を上げたが、欧州復興基金合意でユーロ高が続く中、ドル安の流れから円高が進み、円建てでのBTC価格は反落。米追加経済対策遅延への懸念で米株が値を下げる中、若干、上値を抑えられている。
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